2024年1月に武蔵野市民文化会館 小ホールと防府天満宮 参集殿で開催したピアノリサイタルのプログラムノート(原田英代自筆)を本サイトに掲載しました。
[共演]
朗読:コリンナ・ハルフォーフ
朗読:ペーター・ローマイヤー
ピアノ:原田英代
ファニー・メンデルスゾーン=バルトルディほどエネルギッシュな女性はいたでしょうか?
後にヘンゼルと結婚したファニーは機知に富み、知的で、生まれつき音楽的才能に恵まれていました。ファニーが1847年に亡くなるまで弟フェリックスと30年にわたって交わした書簡は、並外れた音楽家としてのファニーを鮮明に表しています。これらの手紙には、たゆまぬ創作意欲、当時の文化生活への強い関心、深い兄弟愛が示されているだけでなく、当時の男女の役割への怒りも込められています。なぜなら、弟フェリックスは音楽家として昇進の一途を辿ったのに、ファニーは父親から「女性の唯一の職業は主婦」であることを要求され続けたからです。にもかかわらずファニー・ヘンゼルは才能あるピアニストとして活躍し、それに加えて460を超える作品の作曲家となりました。
原田英代はコリンナ・ハルフォーフとペーター・ローマイヤーと組み、観客を音楽の心、そして、ファニーの精神的な世界に誘う音楽的かつ文学的な一夜を誂えました。手紙や日記、そして、ツェルターやゲーテの作品も挟み、ハルフォーフとローマイヤーは、間違った時代に生きてしまった強い女性を描き出しました。弟フェリックスの2作品を含め、ファニーの厳選された作品で綴られた一夜は、時代に葛藤するファニー・ヘンゼルの並外れた才能を証明し、また、まだ発見されていない作品への期待も呼び起こしました。
番組の録音はMDRのサイトで、建物の画像の左下にある青いマーク(150 minの左側)をクリックしてください。
月刊誌「音楽の友」2023年6月号 生誕150年/没後80年記念 ピアニストたちが語る ラフマニノフ LOVEにインタビュー記事が掲載されました。インタビュアーおよび執筆は上田弘子さんです。
ラフマニノフ国際ピアノ・コンクールでのエピソード、ロシア音楽の髄としてのラフマニノフ作品の奏法などが取り上げられました。書店他でご購入の上、ご覧ください。
2023年3月は、3日にイタリア北部に位置する南チロル地方で、4日にはドイツ/ミュンヘンの北にあるアイヒシュテットという町でアルマ・ロゼのプログラムを上演しました。戦争が身近なものになりつつある昨今、会場には高校生、大学生の姿も多数見られ、皆さん熱心に鑑賞されていました。
ドイツのコンサートは当地のラジオ局から30分に及ぶ番組として放送されました。共演者のコリンナ・ハルフォーフさんがインタビューを受けています。
ラジオ局のウェブサイトでページ下方のスピーカーのマークをクリックしてください。小さいウィンドウが表示されます。続いて、そのウィンドウ内にあるプレイボタン(▶)をクリックしてください。
12月22日(木)開催のレクチャーは「歴史の狭間で生きた作曲家たち」と題してメンデルスゾーン兄妹、ソ連に脅かされたバルト三国の音楽家たちの作品を取り上げます。
このレクチャーはオンラインと教室受講の同時開催です。どちらの参加者の方にも開催後1週間有効な動画が配信されます。
2022年7月24日、ラインガウ音楽祭で演奏されたメンデルスゾーン姉弟を題材にしたコンサートが好評を博し、ドイツのヘッセン放送(旧フランクフルト放送)で コンサートの様子が熱く語られました。ヘッセン放送のウェブサイトで原田英代の写真にあるプレイボタン(▶)をクリックしてください。なお、アナウンサーとリポーターの会話(ドイツ語)のみで演奏は収録されていません。
2022年3月11日のリサイタルの講評が「音楽の友」に掲載されました。テレビマンユニオンによる配信(有料)、当日のプログラムノート、メッセージ動画(YouTube、無料)と合わせてご覧ください。
[共演]
ヴァイオリン:ラティツァ・本田-ローゼンベルク
朗読:コリンナ・ハールフォーフ
ピアノ:原田英代
ヴュルツブルクのモーツァルト音楽祭100周年記念公演として、アウシュヴィッツ強制収容所に送られ、当地の女性オーケストラを指揮し、多くの女性たちを救いながらも生還できなかったヴァイオリニスト、アルマ•ロゼを描いたプログラムを上演しました。 強制収容所で響いた音楽は、一体何の意味があったのか。音楽のあり方について考えさせられます...
2021年3月12日(金)19:00 開演(18:15 開場)Hakuju Hall(東京)
[曲目]
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第28番、第31番
チャイコフスキー/組曲「四季」より
ラフマニノフ/ピアノ・ソナタ第2番
リサイタルに寄せてメッセージ動画を撮影いたしました。